ごあいさつ
頭だけで考えるのではなく、現実を見つめながら研究を進めていくことを心がけています。
現職に至る前、法務省に勤務しており、そこでは、非行少年に面接や心理テストを行って、彼らがどのようにして非行をするに至ったかの心理的メカニズムを明らかにしていく仕事をしてきました。職場の多くの先輩は、一人一人の非行少年にどのように向き合えばよいかといった非行臨床の姿勢から丁寧にスーパーバイズして下さいました。 また、法務省在職中に米国に留学させていただく機会に恵まれました。社会学、心理学等、各分野の教授陣で構成された刑事司法学科で、非行臨床に限定することなく、この分野を学横断的に学ぶことができました。この経験が、個々の非行臨床以外の私の諸研究の礎になっています。
2010年秋から1年間、サバティカルを利用して、訪問学者としてCambridge UniversityのInstitute of Criminologyにお邪魔しました。
長年の実務経験を活かし、実務家の視点を大切にして、現実を直視した研究をしたいと考えています。
藤野京子の経歴
- 1984年03月
- 早稲田大学第一文学部(心理学)卒業
- 1986年03月
- 同大学大学院文学研究科心理学専修修士課程を修了
- 1986年04月~2024年03月
- 国家Ⅰ種(心理)にて法務省矯正局に入局。矯正局勤務のほか、心理職として東京、八王子、和歌山の少年鑑別所で勤務。ほか、財団法人矯正協会附属中央研究所及び法務総合研究所研究部にて勤務
- 1992年06月
- 米国 Sam Houston State University Criminal Justice Department M.A.修了
- 2004年04月~
- 早稲田大学文学学術院助教授着任、 2009年教授昇任
研究テーマ
・犯罪理論研究を行っています。
・犯罪者・非行少年及び彼らを取り巻く人びとについての実態調査を行っています。
・量的研究に加えて質的研究にも取り組んでいます。
・研究業績等の詳細はhttps://researchmap.jp/read0205523/をご覧ください。