非行少年や犯罪者の生の声を聞いてみると、好き好んで非行や犯罪をしていると語る人は、そう多くはいません。窮地に追いやられてやむをえず、あるいは、困っているとかしっくりした生活が送れずにいるとかの自身の状態を誰かに気づいてほしいとのサインとして、非行や犯罪に走っていることが観察されます。
当研究室では、人が非行や犯罪に走らずに済むにはどうすればよいのかについて、人の心の視点から研究しています。この世に生まれて良かった、自身の生きざまに納得している、と思えるように、心理学の知見から、人を支援していくことを目指しています。
研究テーマとしては、人を非行や犯罪に走らせないための効果的な一般予防、非行や犯罪に走ってしまった人が同じ過ちを繰り返さないための特別予防、人を非行や犯罪に走らせないために社会を構成している我々一人一人ができることは何か、などを扱っています。
これらのテーマについて、各学問領域から研究がなされていますが、当研究室では、心理臨床や犯罪理論の視点から取り組んでいます。
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